目次

DeepSeekは、推論、コーディング、エージェントタスク、視覚認識の性能向上に加え、出力の短縮とタスク完了の高速化を報告するDeepSeek-V4.1-Flash-1017を公開しました。SearchとFetch APIもすべてのユーザーに開放され、料金は各エンドポイントとも1,000回の呼び出しあたり0.75ドルです。

主なポイント#

  • DeepSeek-V4.1-Flash-1017は2026年10月17日に公開され、DeepSeekのウェブサイト、アプリ、APIから利用できます。
  • モデルの重みは、Hugging FaceとModelScopeでMITライセンスの下に公開されています。
  • DeepSeekによると、前バージョンよりベンチマーク成績が向上し、タスク完了に必要な時間と出力量も減少しています。
  • Searchは構造化されたJSON形式の結果を返し、Fetchは単一のウェブページを取得して、その内容をMarkdownで返します。
  • DeepSeek Harness、Claude Code、Codexを通じた対象のSearchとFetch呼び出しは、2026年10月31日16:00 UTCまで無料です。

モデル更新による変更点#

DeepSeek-V4.1-Flash-1017は、2026年9月に登場した軽量マルチモーダル混合エキスパートモデル、DeepSeek-V4.1-Flashの更新版です。推論、コーディング、エージェントタスク、視覚認識を対象に改善しています。

実用面では、より短い時間と応答で、タスクをより正確に完了できるとしています。モデルを繰り返し呼び出すアプリケーションでは、待ち時間と出力トークンのコストを削減できる可能性があります。提供された発表資料には削減幅の数値がないため、実際の処理内容に照らして確認する必要があります。

ホスト型モデルはDeepSeekのウェブサイト、アプリ、APIから利用できます。セルフホスティングを検討するチームは、Hugging FaceまたはModelScopeからMITライセンスで公開された重みを入手できますが、必要なハードウェアと運用コストは別途評価する必要があります。

ベンチマークから分かること#

DeepSeekによると、更新版モデルは複数のエージェント向けベンチマークでGPT-5.6 Sol、Claude Opus 5、Kimi K3を上回りました。挙げられている評価には、コーディングエージェント向けのDeepSWE v1.1、ワークフロー自動化向けのAutomationBench v1.0.6、長時間実行するエージェントタスク向けのApex Bench v1.1があります。

これらは提供元による報告です。提供資料には、具体的なスコア、詳しい試験条件、第三者による再現結果は含まれていません。このリリースを評価する根拠にはなりますが、あらゆる用途で比較対象を上回ることを示すものではありません。

有用な比較には、タスクの成功率と総実行コストを併せて測定してください。応答の短縮が役立つのは、タスクに必要な情報やアクションが保たれている場合だけです。

SearchとFetchが返す内容#

今回一般公開された2つのAPIは、それぞれ異なる目的に使われます。SearchはDeepSeekの検索エンジンを通じてクエリに一致するページを探し、構造化されたJSON形式の結果を返します。Fetchは1つのウェブページを取得し、その内容をMarkdownで返します。

エージェントはSearchで関連する情報源を探し、Fetchで選んだページを取得して、内容の読解や情報抽出に使えます。これにより開発者は、最新のウェブコンテンツをエージェントのワークフローや検索拡張生成アプリケーションに直接取り込めます。

出力形式は連携方法にも影響します。JSONは情報源の選択ロジックに渡せる一方、Markdownはモデルが読みやすいページ本文として使えます。どちらのエンドポイントも、既存のワークフローに接続する前に、リクエスト項目、レスポンスのスキーマ、制限をAPIドキュメントで確認してください。

料金と無料期間#

各エンドポイントの料金は、1,000回の呼び出しあたり0.75ドルです。この単価では、Searchを10,000回呼び出すと7.50ドル、Fetchを10,000回呼び出すとさらに7.50ドルかかります。したがって、タスクごとに各エンドポイントを1回ずつ呼び出すワークフローでは、10,000タスクあたりのエンドポイント料金は、モデル利用料を除いて15ドルになります。

DeepSeek APIユーザーは、DeepSeek Harness、Claude Code、Codexを通じてSearchとFetchを呼び出す場合、一時的に無料で利用できます。公表された期限は2026年10月31日16:00 UTCで、日本時間では11月1日午前1時です。

すべての連携方法がキャンペーンの対象になるとは限りません。大量のバッチ処理を実行する前に、対象となる呼び出し方法と課金上の扱いをDeepSeekのドキュメントで確認してください。モデルの推論料金も、SearchとFetchの料金とは別に確認する必要があります。

次のステップ#

DeepSeek-V4.1-Flash-1017で代表的なタスクを1つ実行し、成功の可否、所要時間、出力トークン数、SearchとFetchの呼び出し回数を記録してください。その測定結果を基に、試用を拡大するか判断しましょう。

出典: https://gihyo.jp/article/2026/10/deepseek-v4-1-flash-1017

目次